tokyotowerstsyk’s blog

初期のパーキンソン病患者です。治療の記録とともに、日常生活の中で印象に残るイベント、旅行などのレビューも併せてアップしています

ウォーキングマシーンは強い味方

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ウォーキングマシン 

 

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ウォーキングマシンの操作パネル


日常、パーキンソン病患者は、普通の人なら何でもない「歩行」に苦労していることが多いと思う。

不思議なことに階段の登り降りはできるが平地での歩行は四苦八苦だ。平地であっても横断歩道のように均等に横線の目印が道にある時には、その目印めがけて足を伸ばしていくと難なく歩ける。このように、一律にできない、動かない、というわけではなく、ある条件の下では健常な人と同じように動くことができる。実に不思議な病気であると思う。

 

しかし、そうは言っても、進行とともに関節が少しずつ硬くなり、身体の疎きに柔軟性がなくなってくる。例えば、私は身体の左側が固くなってきているため、歩くにしても、左足の足首、ひざなどが右と比べて曲がりにくく、何となくびっこを引きずっているような動きになっている。

そこで、この改善に役立つものが、一般のスポーツジムにある、ウォーキングマシーンである。効果は絶大だ。

 

ウォーキングマシーンは、ベルトが一定速度で動くため、この病気の患者にとっては意外に歩きやすいと思う。一般道のように、地面の傾斜やでこぼこもないし、信号待ちもないので、歩くことに集中出来る。歩くことに集中出来ると、次のことが確認できる。

①つま先、かかとがどのように動いているか、その軌道

②左右の足の歩幅のちがい。

 

以上の2点を意識することにより、本来の歩きを取り戻すことができる。この2点が正確に意識できれば、歩くときに一方の足に負担がかかること、身体のゆれ、いびつな歩き方をごく自然に修正することができる。正しい歩き方をマシンによって脳に覚え込ませることができる。

これは、歩道での散策では絶対に得られない。

私は、週に2~3日程度だが、近くのジムで1時間程度、時速3キロ~4キロのゆっくりしたスピードで歩いている。

正確に言えば、最初は時速2キロくらいのゆっくりした速度でバーをつかみながら大股で歩くことを意識する。大股でバランス良く歩くことができたら、バーを放して歩く。

バーを放してもバランス良く歩くことができたら、時速 0.2キロずつ速度を上げていき、最終的に時速4.4キロくらいまで上げていく。

最高時速は、その日の調子によって、4キロに満たないときもある。無理は禁物だ。バランスが保てるギリギリの速度で収めることが大切だ。

ちなみに、最高速度まで上げたら、徐々にまた、0.2キロずつ速度を落とし、クールダウンする。最高時速のまま終わってしまうと、地上に降りたときに、足がもつれることになるので、要注意だ。

症状に合わせて、乗り始めの速度、最高速度は落としたり、上げたり、あるいは、バーをつかまったままでも良いと思う。

 

散策では得られないこのトレーニングを是非お勧めする。