薬について
ここで、私がどのようなパーキンソン病治療薬を使っているかを紹介します。
この治療薬には、大きく分けて3つの分類があります。
①減り続けるドパミンを補う薬
②脳幹に「ドパミンを出せ出せ!」と働きかける薬
③ドパミンと同じ薬(①)の作用を増幅させたり、効き目を長持ちさせたりする役割を持つ薬
かつては、余命のことを考えて、あまり最初から薬を増やさない考え方が主流だったということですが、今では③にあたる薬がどんどん開発されているため、発病初期の段階から、積極的に薬で攻めていくやり方がトレンドなのだそうです。
ただ、前にも書いたとおり、攻めていく方法については、お医者さんの間でも手法が分かれているため、病院により、また、患者さん一人一人の症状により、必要となる薬はそれぞれ異なってきます。
お医者さんの腕の見せ所は、①と③の割合を見定めることと、特に③でどのような薬を選択するかにあるあります。①のドパミンを増やしすぎると、限界がすぐに見えてきてしまう。①を増やすスピードを極力抑えるために、③の力を存分に発揮させる。実際、私も主治医のおかげで③の威力の大きさに驚いています。
このような枠組みは、流派はちがえども方向性は同じだと思います。
ちなみに、私はこれらに加えて、
④睡眠時に脳の異常な活動を抑える薬
ももらっています。
ブログの最初の方にも書きましたが、症状の一つとして、睡眠時に突然怒鳴り始めたり、暴れたり、歩き回るという行動があります。そうした異常行動を抑える薬です。